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2021.10.31.産み分け

【医師監修】ステイホームで精子検査?精子検査のオンライン診断とは

「夫婦で妊活をしているけれどなかなか妊娠に至らない」
「精子検査がしたいが、クリニックが遠方で時間が取れない」
「クリニックでの精子検査に抵抗がある」

精子検査を希望しているものの、ライフスタイルなどさまざまな理由から検査ができていないご夫婦は多いかもしれません。不妊の原因は男性と女性でほぼ50%と言われており、妊活において精子検査をしておくことは大切なことです。

昨今は男性妊活のニーズが高まっていることから、クリニックに行かなくても自宅にいながら宅配検査で精子検査と、オンライン診断が受けられるサービスが増えてきています。今回はオンライン精子検査について解説します。

オンラインで精子検査ができる?仕組みと方法を解説

卵

まず、精子検査とは精液量や精子濃度などを調べるもので、不妊症を調べるためなどにも使われます。ほかにも病院に行く前にチェックしたおきたい人や、結婚・妊活前に受けておきたいというように、事前検査として使われることも多いです。

一般的には2〜7日程度の禁欲期間ののち、マスターベーションによって精液を採取(採精)し、採った検体を顕微鏡で確認するというのが一連の流れです。

ここでは、ひとつの例として弊社株式会社ChromoS(クロモス)が行っている精子検査でわかる検査項目について紹介します。

【主な検査項目】
・精液量(ml)
・pH:精液のアルカリ性の程度
・精子濃度(万/ml):1mlあたりの精子数
・精子運動率(%):精液全体の運動している精子の割合
・正常精子形態率(%):形態的に正常な精子の割合
・総精子数:精液全体の精子数
引用:一般の方用精液検査(https://chromos-corp.com/examination/)

精子検査をすることによって、精液の中に精子がない状態(無精子症)や精子濃度が低い症状(乏精子症)、正常形態精子の少ない状態(奇形精子症)といった状態を知ることができますよ。

自宅で採精!精子検査のオンライン診断の流れ

オンライン診断がある精子検査とは、どのような流れでおこなわれるのでしょうか。まずは一般的な宅配の精子検査の流れをご紹介します。

【精子検査のオンライン診断の流れ】
1.インターネットや電話から申し込み
2.検体採取セットを自宅で受け取り
3.自宅で採精
4.ポストに投函
5.検査機関で検査
6.メールやマイページで結果の通知
7.結果をもとにオンラインで医師から適切なアドバイスを受ける

採精してポストに投函してから結果が通知されるまで、だいたい2〜3日です。つまり、スムーズに採精や投函が進めば申し込みから5〜7日ほどで結果がわかることになりますね。結果はメールで届くことが多く、自宅にいながらPCやスマートフォンで簡単にチェックできるのもうれしいポイントです。なかには、アプリをダウンロードして基準値と検査結果を可視化する仕組みを提供しているサービスもあります。

こうした宅配精子検査においては、検査結果が自宅に送られてきて終わりであることが多いのですが、プラスして医師によるアドバイスを受けられるサービスがオンライン診断です。

結果の数値は何を示しているのか、生活習慣をどう改善したらいいのか、また精密検査が必要なのかどうか……。また、精子の状態を改善するためのアドバイスもしてもらえるので、妊活前のチェックとして人気なのもうなずけますね。

ちなみに、ChromoS(クロモス)の精子検査は採精後、検査用精液を東京オフィスまでお持ちいただきます。お持ちいただいた当日に検査結果をメールでお送りしているスタイルです。
精子検査のオンライン診断の相場について知りたい
宅配精子検査の相場は、検査内容や結果のスピーディさなどによって4,000〜10,000円と幅があります。この料金にはほとんどの場合、検査キット、検査費用、キット送料、検体送料などの必要経費が含まれています。さらにオンライン診断のサービスを利用する場合は、追加で10,000〜20,000円となります。

たとえば精子画像が含まれているかといった違いも料金に反映されていますが、精子検査においてはこれ以上自分で支払う費用はないと考えてよさそうです。

クリニックでの診断との違いとは

もしクリニックで精子検査をおこなうとしたら、どこの診療科に行けばいいのでしょうか。

それは泌尿器科や婦人科です。しかし、受診するには抵抗があったり、待合室でほかの患者と顔を合わせることをハードルと感じる男性は非常に多いようです。

また、病院で精子検査を受けるには「不妊治療の目的に限る」場合も。結婚前や、妊活の前に精子の状態を確認しておこうということが難しい場合もあるので、まずは問い合わせして受診するのが確実です。

精子検査のオンライン診断のメリット・デメリット

家にいながら一連の流れがほぼ完結する宅配の精子検査。一見、メリットだらけのようですが、ここで一度メリットとデメリットを整理しておきましょう。

精子検査のオンライン診断を受けるメリット

・自宅で採精できるのでほかの人と顔を合わせることがない
・採精した検査体はポストに投函できる
・投函後スピーディーに結果が出る
・自宅にいながら結果がチェックできる
・オンラインで医師からアドバイスを受けることができる
・時間的な負担や移動の制約をへらすことができる

これまで通いづらいくてなかなかクリニックを受診できなかった人が、自宅であれば気軽に申し込み、採精、投函することができますね。

また家がクリニックから遠かったり、もう何回か精子検査を受けたいというニーズにも柔軟に対応できるのが、宅配による精子検査+オンライン診断の最大のメリットといえるでしょう。

精子検査のオンライン診断を受けるデメリット

・精子検査は1回で正しい結果が出るとは限らない
・郵送する間に精子は死滅してしまうので、運動率はわからない
・検査のみのプランより経済的に負担がかかる

精子検査は1回だけでは正確な数値が出ないことがほとんどです。これは、精液の状態が心身の健康状態(ストレスや疲労など)に影響を受けやすい非常にデリケートなものであるからということが関係しています。

そのためできるだけ2回以上は精子検査を受けたいところ。
しかし、他サービスの精子検査結果の詳細を正しく医師に共有できるのかといった問題など、セカンドオピニオンにつながる仕組みがあるかどうかわからないといったデメリットが考えられそうです。

まとめ

まとめ

これまで「不妊」というと、女性の側が積極的に治療をおこなうものといった傾向があったかもしれませんが、実は不妊は男性・女性、それぞれに五分五分の割合で原因があることがわかってきました。

今回この記事を読まれた方には、男性不妊について調べていたり精子検査に抵抗があるという方がいるかもしれません。しかし、まずは精子の状況を把握することで、妊活に必要な道筋が見えてくるでしょう。

株式会社ChromoS(クロモス)では、精子検査のみによる男女産み分け法、MicroSort「マイクロソート」を提供しています。また、前述したとおり一般の方に向けた精液検査のサービスもあり、MicroSort「マイクロソート」を受ける前に精液の状態を知りたい方や、精液検査のみを受けたい方にもご好評いただいております。

ご自身のライフスタイルや予算に合わせて、ぜひ一度精子検査を受けてみてはいかがでしょうか。

監修

中林稔

中林稔

産婦人科医 / 三楽病院産婦人科

日本医科大学卒業。東京大学医学部附属病院で研修後、三井記念病院医長、虎の門病院医長、愛育病院医長を経て、現在三楽病院産婦人科部長。毎日出産や手術に立ち会う傍ら、各地で講演を行い医学的知識や技術の普及に力を入れている。また、少子化及び産婦人科医師不足問題にも積極的に取り組み、教育においても若手医師の育成をはじめ助産師学院の設立等、幅広く活動を行っている。

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