COLUMNS

TOP > 産み分けコラム > 【医師監修】赤ちゃんが欲しい!妊活の相談は何科を受診すればいい?
2021.04.29.MicroSort

【医師監修】赤ちゃんが欲しい!妊活の相談は何科を受診すればいい?

「赤ちゃんが欲しいけど、なかなか授からない……」そんな悩みを抱くご夫婦の突破口となるのが、クリニックの受診です。
ところが、妊活を扱うクリニックは婦人科・産科・不妊専門クリニックとさまざまです。診療科によって扱える医療行為が異なり、できることとできないことに大きな差があります。
今回はそれぞれのクリニックの違いや妊活にベストな診療科選び、一般的に行われる検査・治療内容について解説します。

クリニック受診を検討されている場合はぜひご参考になさってください。

婦人科・産科・不妊専門クリニックには違いがある

体温

それぞれの診療科には専門分野があります。それぞれのメリット・デメリットを知って、自分に合う診療科を選びましょう。

婦人科は女性特有のトラブルを診るところ

婦人科は女性特有のがん・月経不順・更年期障害など、女性特有のトラブルを診てもらう診療科です。婦人科でも妊活の相談を受け付けていますが、あくまで婦人科が扱う一部の分野にすぎません。不妊治療に特化した一部の婦人科・産婦人科を例外として、一般的な婦人科では扱える範囲が狭くなります。

通常、婦人科で扱える医療行為は、タイミング法指導・人工授精などの一般不妊治療分野にとどまります。体外受精・顕微授精などの生殖補助医療は扱っていないところが多いため、クリニック選びの際は注意しましょう。

産科は出産・産褥を扱うところ

産科は赤ちゃんの分娩・産褥を取り扱う診療科です。婦人科・産科のどちらにも対応する「産婦人科」を掲げる病院が一般的で、婦人科同様に妊活相談は可能です。ただし、体外受精・顕微授精ができるかどうかはクリニックによって異なります。

また、産科は赤ちゃんを身ごもった女性やお子さま連れの方が多く通院する場所です。通ううちにメンタル面で辛く感じてしまうご夫婦もいらっしゃいます。

逆に2人目不妊の場合は、産婦人科で相談するのも選択肢のひとつです。不妊専門クリニックでは診療科の性質上、お子さま連れでの来院ができないことがあります。

不妊専門クリニックは妊活相談のエキスパート

不妊専門クリニックは、妊活に悩むご夫婦の相談を数多く手掛ける診療科です。不妊検査をはじめ、タイミング法・体外受精などの一般不妊治療、体外受精などの生殖補助医療までを一貫して扱います。

ただし、クリニックごとに特色が分かれます。同じ不妊専門でも、一般不妊治療だけを扱い自然妊娠を重視したクリニック、最先端医療機器を揃えて高度な生殖補助医療を扱うクリニック、優れた胚培養士が在籍するクリニック、妊活専門カウンセラーがメンタル面をサポートするクリニックなどさまざまです。

妊活の相談にベストな診療科は?

妊活

はじめての妊活相談なら、不妊専門を掲げるクリニック受診がベストです。ここでは不妊専門クリニックがベストな理由に併せて、ご夫婦に合う不妊専門クリニックの選び方を解説します。

1年以上妊活しているなら不妊専門クリニックへ

月に1~2回ほどセックスしているのに1年以上妊娠しないときは、不妊専門クリニックを受診しましょう。自然妊娠が難しいご夫婦の場合、婦人科でおこなう一般不妊治療だけでは妊娠できる可能性が低いといわざるを得ません。通常年齢を重ねれば重ねるほど、妊活は難しくなります。時間的ロスを少なくするなら、最初から体外受精を扱う不妊専門クリニックを受診するのが得策といえます。

とはいえ「はじめての妊活で、まだ体外受精まで考えられない」というご夫婦は多いでしょう。ですが、治療はステップを経て段階的に進みます。最終的にどこまで妊活をするかはご夫婦の判断なので、初めから身構える必要はありません。のちに生殖補助医療を検討する段階に至ったとしても、不妊専門のドクターならより具体的な相談が可能です。

通いやすい不妊専門クリニックを選ぶ

不妊専門クリニックを選ぶときは、自宅または職場からの距離を考えて通えそうなところをいくつかピックアップしましょう。通院のタイミングは生理周期や排卵日を考慮して決まります。お仕事をしている場合、遅くまで開いているクリニックであれば終業後も通いやすいでしょう。

不妊専門クリニックは不定期に何度も受診することが多く、通いやすさは重要なポイントです。「職場近くのクリニックに通いたいけれど、知り合いに見られたくない」という場合は、ビルのテナントに入っている不妊専門クリニックを選ぶのも選択肢のひとつになります。

産み分け方針や妊娠実績を事前にチェック

受診する前に必ず調べておきたいのが、クリニックの方針・実績です。妊活を相談するご夫婦のうち、約7割が複数回の転院を経験したというデータがあります。その原因として、クリニックで扱う治療内容とご夫婦で目指すゴールとのミスマッチが大きいと考えられています。

不妊専門クリニックごとに得意分野が異なります。体外受精を得意とするところ、自然妊娠に特化したところ、積極的に産み分け指導をしてくれるところ、ご夫婦の気持ちに寄り添い満足度を最優先とするところなどさまざまです。

クリニックの規模が質に直結するかといえばそうではなく、こうしたそれぞれの特色がご夫婦のニーズに合っているかどうかが大きなポイントになります。受診前にホームページや口コミサイトを複数見比べて、クリニックのカラーをチェックしておきましょう。

男性専門の不妊専門クリニックもある

近頃では「妊活は夫婦が協力して取り組むもの」という認識が高まり、男性も通いやすく配慮された不妊専門クリニックが増えています。とはいえやはり待合室には女性が多く、プレッシャーに感じる男性もいらっしゃるでしょう。

生殖医療専門医が在籍する泌尿器科では、男性専門の不妊治療を扱っています。数は少ないですが、お近くにないか探してみるのもひとつの方法です。生殖医療専門医在籍の泌尿器科は、生殖医療医学会ホームページから調べることができます。

不妊専門クリニックではどんなことをする?

妊娠

はじめて不妊専門クリニックを受診する場合、どんなことをするのか不安に感じる方は多いと思います。ここでは不妊専門クリニックで行われる一般的な検査や治療について解説します。最後の部分では助成金についても紹介します。

まずは各種の検査を受ける

ご夫婦の妊活をサポートするために、まずは問診および各種検査が行われます。一般的な検査内容は、次のようなものになります。

女性の検査
血液検査
超音波検査
子宮卵管造影検査
ヒューナーテスト

男性の検査
精液検査
血液検査(性感染症の有無)
ヒューナーテスト

上記は一般例で、クリニックによっては検査項目が追加されます。検査について不安に思うことがあれば、受診予約をする際に質問しておきましょう。

一般不妊治療はタイミング法からスタート

検査で妊娠しづらい原因が判明した場合、投薬などの治療を開始します。検査結果でとくに問題がない場合、タイミング法指導から開始するのが一般的です。排卵状況を超音波検査や尿検査で確認しながら、妊活にベストなタイミングを模索します。産み分け指導をおこなうクリニックでは、タイミング法と併用して産み分けゼリー・リンカルなどを使用します。

タイミング法を試して妊娠しなかった場合は、人工授精にステップアップします。人工授精は、男性の精液を採取して妊娠確率の高い活発な精子を残し、人工的に子宮へ注入する方法です。1回あたり1~3万円ほどが相場ですが、排卵誘発剤などを使用する場合は別途費用がかかります。

必要に応じて生殖補助医療にステップ

人工授精を何度か試して妊娠しなかった場合は、ご夫婦の希望に応じて体外受精・顕微授精へと移行します。体外受精は卵子・精子をそれぞれ取り出し、体外で受精させる方法です。受精した卵子が胚となるまで順調に成長したのち、再び子宮に戻されます。採卵から胚移植までの費用は、およそ25~30万円です。

状況によっては、顕微授精が用いられます。顕微授精は体外受精とほぼ同じ手法ですが、培養液内で自然な受精を待つ体外受精に対し、顕微鏡を使って卵子内に精子を注入するという点で異なります。精子の運動率・個体数が極端に低い、または体外受精で受精しづらい場合に使われる方法で、体外受精費用に5~10万円ほど上乗せした額が相場となります。クリニックによっては、2回目以降の体外受精・顕微授精を減額しているところもあります。

不妊治療で助成金の申請は可能?

最後に、不妊治療をする上でぜひチェックしておきたい助成金について触れていきましょう。令和3年以降、体外受精・顕微授精などの生殖補助医療に対する助成金が拡充されました。新制度では夫婦合算の所得制限を撤廃、2回目以降の助成額15万円を30万円にアップさせるなど、妊活に取り組みやすい内容になっています。

自治体によっては、不妊検査およびタイミング法・人工授精などの一般不妊治療も補助の対象になります。各種助成金の申請には、年齢や対象となる医療行為などに要件があるので、自治体や厚生労働省ホームページから詳細を確認しておきましょう。

まとめ

お近くの産婦人科でも妊活相談は可能ですが、より踏み込んだ治療を考えるなら不妊専門クリニックが近道です。同じ不妊専門クリニックでも受けられる治療にはかなり差があるので、よりご夫婦の希望に添えるところを選びましょう。

監修

一倉絵莉子

一倉絵莉子

産婦人科医 / 六本木ヒルズクリニック

日本産科婦人科学会専門医、日本女性医学学会会員
日本大学医学部卒業。川口市立医療センター、北里大学メディカルセンター産婦人科等に勤務。

記事一覧へ戻る

関連コラム

MicroSort®申し込みAPPLICATION

まずはフォームから簡単お申し込み。

MicroSort®お申し込みフォーム