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2021.03.30.MicroSort

【医師監修】妊活前は性病検査を!理由や受診手順・費用など解説

これから妊娠を望む女性なら意識すべきこと、それは「性病」です。実は自分や夫が性病を患っていると、身体への影響はもちろんのこと「赤ちゃんが授かりにくい」不妊の原因になるのです。

しかし性病は「症状が出ない」ことが多く「痛みや不調などないから大丈夫」と思い込み、気付きにくいのです。将来赤ちゃんが欲しいなら不妊の原因は避けたいもの。

そこで今回は、

・性病について
・性病が妊娠に影響する理由と対処法
・性病検査の費用や手順など

を分かりやすく解説します。

妊活する前に知っておくべき!性病について

産み分け

性病の存在を知っていたとしても、基本的には目立つ症状がないことが多いため意識する機会が少なく「どんな症状?なぜうつるの?」と疑問に感じる方が多いかもしれません。妊活開始後に不妊に気付き、初めて自分が性病を患っていたと知るのは避けたいもの。

以下、性病について解説します。

性病はいつどうやって発症?感染が広がる原因

性病とはその名前の通り「SEXによりうつる病気全般」を指します。
SEXとは通常のSEXを含め、アナルセックスやオーラルセックス、キスなどを指します。各部位に寄生している原虫や細菌が、性器や喉、肛門に付着することで発症します。

定期的にSEXする相手がひとりだったとしても、お互いに過去お付き合いしていた人がいた場合や相手の性風俗の利用などが考えられる限り、相手はもちろん自分も感染している可能性はあります。

性病は早期発見・治療すれば治る病気です。
しかし男女ともに目立った症状がないことが多く、「うつっていてもに気付きにくい」といった特徴があります。そのため発見が遅れ、静かに進行していくのです。そのうちお付き合いする相手が変わり、知らず知らずのうちに周りにうつしていることが拡大の原因です。

性病ってどんな病気?各種類と症状について

性病と呼ばれる病気にはさまざまな種類があります。今回は代表的な性病を3つご紹介します。

【代表的な性病】
・クラミジア
日本で一番感染者が多い性病。性器のほか肛門や喉、膣などを介してうつる。(性器の接触が伴った場合)男性の場合は排尿する際の痛みや性器のかゆみ、尿道から透明な分泌物が出るなどの症状がある。女性は性器の軽い痛みやかゆみ、不正出血など。しかし男女ともに約50%以上は症状が出ないため気付かないと言われている。

・淋病
クラミジアの次に感染者が多い。淋菌が性器やのど、直腸などを介してうつる。おもに男性の発症が多く、オーラルセックスにより喉からのうつるケースが多い。性器にうつった場合、男性は性器の腫れや尿道の激しい痛みなどが出るため気付きやすい。対して女性は、おりものの量が増えたり不正出血などがあるが気付きにくい。男女ともに喉にうつった場合、喉の腫れや痛みが出ることがあるが気付かないケースが多い。

・トリコモナス腟炎
性器や膣内に寄生虫の「トリコモナス」が侵入して発症する病気。SEX以外にも銭湯や下着、タオルを介してうつるケースがある。男性は尿道からの膿や排尿する際に痛みを感じることがあり、女性はおりものから悪臭や性器付近のかゆみなどが起こる。おもに女性の発症が多いが、そのうち約40%前後の方は症状が出ないと言われている。

以上3つの性病についてまとめました。他にも多数の種類がありますが、症状が出ないことが多く、気付かぬうちに自分や夫がうつっている可能性があります。

性病はなぜ妊活に影響があるの?理由と対処法

性病について知る中で「妊娠にはどのような影響があるのか?」と疑問に感じた方もいらっしゃることでしょう。
妊娠への影響を具体的に見ていきます。

性病にかかると不妊の原因に繋がる

性病が妊活に影響する理由は「不妊の原因に繋がるから」です。

例えば上記でお伝えしたクラミジアは、進行が進むと子宮内から卵管へと炎症が広がり「卵管障害」の原因になります。卵管障害とは、卵子を子宮に運ぶ通り道である「卵管」に閉塞などの炎症が起こることを指します。
卵管が上手く機能しないと排卵がスムーズにできず、妊娠の妨げになります。

また性病が進行すると、
・子宮頸管炎
・子宮内膜炎
などが引き起こされる原因になります。

よって不妊の原因に繋がるといえるのです。

子どもに感染して病気が発症する可能性がある

性病は赤ちゃんにうつる「母子感染」もあります。おもに出産時に膣を通って体外に出るときにうつると考えられていますが、「梅毒」の場合は胎盤を通じてお腹の中の赤ちゃんにうつることがあります。(先天梅毒)
また、性病は流産や早産の原因になります。

もし赤ちゃんに性病がうつると
・結膜炎
・肺炎
などを引き起こすことがあります。出生したばかりの赤ちゃんは身体も小さく、免疫力も少ないため重症化するケースもあり非常に危険です。

よって子どもの安全のためには、妊娠前に「自分が性病を患っていないか?」を知っておく必要があるのです。

性病検査はご夫婦で一緒に実施することが大事

ここまでお読み頂いた妊娠希望の方は「受診しなきゃ」と思われたかたもいらっしゃることでしょう。その際に重要なのは「夫も受診する」ことです。

仮に自分に性病が発覚して治療して治ったとしても、定期的にSEXする夫がうつっていた場合、また自分に戻ってきてしまい無意味になります(ピンポン感染)。

費用や時間を無駄にしないためにも、同時期にご夫婦で一緒に受けましょう。

妊活前は性病検査を受けよう!手順や費用など

避妊

実際にこれから受けようと思うならば「いつ、どこで受けられるの?高いの?」と気になるものでしょう。以下では場所や費用、手段など詳しく解説します。

性病検査が受診できる場所や手段について

受診できる場所は、
・病院
・保健所
です。

病院の場合、女性は婦人科、男性は皮膚科や泌尿器科などです。また、保健所でHIV検査などが受診できます。(匿名で受けられる)各病院や自治体のホームページなどで詳しい日時を確認するとよいでしょう。

また、上記以外に「郵送検査」という手段もあります。
インターネットなどで調べると「性病検査キット」を販売している機関や通信販売などがあります。ご自身でキットを使用し、結果を郵送して気軽におこなえます。

「病院に行く時間がない」「気軽に試したい」といった方にはおすすめです。

どのくらいかかる?性病検査の一般的な費用

結論として費用は受診する機関によります。下記にまとめました。

【保健所】
無料で実施されることが多い。

【病院】
症状がない場合の受診は保険適用外になることが多い。初診料と合わせて約5,000円~10,000円前後。そのほか、症状がある場合の治療のための薬代や医療機関によってはセットメニューなどがあるため、詳細は医療機関に問い合わせるのが確実。

【性病検査キッド】
販売している機関にもよるが、約6,000円~20,000円前後。チェック項目の種類によって金額が変わるため、調べたい項目をふまえた上で調べるとよい。

まとめ

検査

今回は妊娠を望む女性に向け、「性病」をテーマに

・性病について
・性病が妊娠に影響する理由と対処法
・性病検査の費用や手順など

を解説しました。

自分や家族の将来を守るのはあなたの行動と選択です。「自分や夫は大丈夫!」と思わずに自分事として捉えることが大事です。
今回の記事が妊活前の性病チェックに踏み切るきっかけになり、幸せな未来へ繋がれば幸いです。

監修

高田優子

高田優子

産婦人科医 / レディース&マタニティクリニック ザ 夙川

東京女子医科大学卒業。東京女子医科大学病院で初期研修した後、東京女子医科大学産婦人科教室に入局。現在はレディース&マタニティクリニック ザ 夙川にて産婦人科診療をおこなう。

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