MicroSort®とは? About MicroSort®
MicroSort®「マイクロソート」
の検査手法
MicroSort®「マイクロソート」は、精子に含まれるDNAの量から精子の性別を分類する検査手法です。
X精子(女の子)には、Y精子(男の子)に比べ、DNAの総量が2.8%程度多く存在しているため、その精子のDNAの量の差を検出することで、X精子(女の子)かY精子(男の子)かを識別し精子を分類します。
検査機関に到着した精液は、精液の液体部分や運動量の低い精子が取り除かれ、妊娠の可能性が高い精子のみに洗浄されます。その後、精子内のDNAに一定時間のみ結び付く特殊な蛍光物質を使用しDNAを染色します。
一時的に染色された精子は、フローサイトメーターと呼ばれる分析装置に掛けられ、精子のDNA物質がレーザーに照らされる事で発光し、DNA量の多いX精子(女の子)は、Y精子(男の子)より明るく光ります。
その蛍光発光度の度合いを専用のソフトウェアにより測定することで、検査申し込み時に希望した性別の精子のみを識別し分類することが可能になります。
精子分類精度と産み分け確率
まず分析装置における精子の検出率は、X精子(女の子)の検出率が90%、Y精子(男の子)の検出率が78%となっています。この精度はあくまでも分析装置を使った精子の分類精度であり、産み分けの確率とは異なります。産み分けにおいて重要となるのは、精子を分類した後の実際の出産時における男女の産み分けの確率です。
MicroSort®「マイクロソート」の産み分け確率は、MicroSort®「マイクロソート」によって生まれた新生児の性別について米国で1500件以上の追跡調査を実施した結果、女の子で93%、男の子で82%となっています。この産み分け確率は、受精卵の着床前診断による性別判定の精度が99%のため、着床前診断につぐ高い確率となります。
また、検査を実施した精子は凍結により、運動率の低い精子や形状の悪い精子などは死んでしまいますが、運動率が高く丈夫な精子が生き残ることになるため、最終的な妊娠率は、一般的な自然妊娠の確率と変わりません。(自然妊娠の確率については、一般的には19~26歳の女性が50%以上、27~34歳で約40%、35~39歳で30%程度と言われています。)
なお、MicroSort®「マイクロソート」後の精子数の減少率や妊娠率については、下記のお知らせのページ
⇒◆MicroSort®「マイクロソート」後の精子数や妊娠率について
及び検査資料内でも詳細を説明しておりますのでそちらも併せてご確認ください。
MicroSort®「マイクロソート」開発機関 Genetics & IVF Institute
MicroSort®「マイクロソート」は、米国バージニア州の不妊治療研究機関であるGenetics & IVF Instituteで開発された技術です。
⇒MicroSort®「マイクロソート」ブランドページ(外部リンク)
Genetics & IVF Institute は、1984年に設立され、不妊治療と遺伝病検査の領域において、先駆者的な存在であり、これまでに数千人を超える患者様に対して不妊治療を中心とした医療技術を提供してきました。
設立者のジョセフD.シュルマン博士は、1966年にハーバード大学医学部を卒業し、マサチューセッツ総合病院、国立衛生研究所、コーネルニューヨーク病院医療センターで小児科、遺伝学、産婦人科の訓練を受けた人物です。
また、Genetics & IVF Institute は、体外受精のための非外科的超音波誘導卵回収、凍結胚双子誕生の達成、ICSI(細胞質内精子注入)を使用した妊娠などを米国で初めて実現した実績を持っています。
そのGenetics & IVF Institute が開発したMicroSort®「マイクロソート」を実施できる検査機関は現在、世界7か所に設立されており、北米エリアの患者様については、世界基準の最新の不妊治療を提供している医療機関LIV Fertility Centerにて検査を実施しています。
日本エリアについては、2022年9月20日まではLIV Fertility Centerが検査を担当していましたが、2022年9月21日より株式会社ChromoS(CMS衛生検査所)が正式な日本エリアのMicroSort®「マイクロソート」検査機関となりました。
現在は、LIV Fertility Centerと株式会社ChromoS(CMS衛生検査所)は検査について技術提携を結んでいます。
Genetics & IVF Institute医療担当 DOCTOR
-
Laurence C. Udoff, MD, FACOG
ローレンス·ウードフ医師は、産婦人科、生殖分泌学、不妊治療の領域における医学博士です。また米国産婦人科学会の会員であり、米国婦人科研究協会の(正)会員、米国生殖医学会、米国生殖内分泌と不妊学会、着床前遺伝診断国際学会の会員でもあります。
ウードフ医師は、メリーランド州立大学医学部で、臨床業務の他に同大学医学部の産婦人科、生殖科学分野の准教授を務めながら、Genetics & IVF Instituteに在籍しています。
ウードフ医師は特に着床前診断(PGD)、及びIVFの不妊治療の成功率をあげる方法について研究を続け、生殖内分泌と不妊学に関する多くの本を執筆する他、本の共著として、また論文抄録、記事を執筆しています。米国内の学会でも頻繁に不妊治療に付いての講演を行い、ローカルのみでなく米国全土でのテレビ出演も多くある非常に優れた医師です。
ウードフ医師は、継続してメリーランド州立大学に在籍し、臨床助教授として同医師の専門知識を医学生と研修医に共有しながら教鞭を執っています。 -
Harvey J. Stern, MD, PhD, FACMG, FAAP
ハーヴィー·J·スターン医師は、米国遺伝医学会特別会員、米国小児科学会特別会員であり、Genetics & IVF Instituteに1995年より在籍し、生殖遺伝学と胎児診断センターのディレクターを務めています。スターン医師は胎児、新生児の先天性奇形と遺伝性疾患診断の経験が豊富にあり、Genetics & IVF Instituteにおいて羊水検査、絨毛膜絨毛検査の検体、妊娠初期の検査、超音波診断を出生前遺伝子診断プログラムに取り入れて提供して来た第一人者です。
スターン医師は、米国生殖医学学会、米国遺伝医学学会、欧州人類生殖·胎生学会などの多くの専門機関、学会の会員でもあります。
スターン医師は、絨毛膜絨毛検査、羊水検査、着床前診断(PGD)、妊娠初期診断、受精前·受精時の遺伝カウンセリングと検査を通し、出生前診断を含む生殖遺伝医学関連の検査やレベル IIの産科的超音波診断を提供しています。
Genetics & IVF Institute施設写真 GALLERY
技術協力機関LIV Fertility Center
Genetics & IVF Instituteによって開発されたMicroSort®「マイクロソート」は世界中の検査機関で実施されていますが、北米エリアの患者様については、世界基準の最新の不妊治療を提供している医療機関LIV Fertility Centerにて検査を実施しています。
日本エリアについては、2022年9月20日まではLIV Fertility Centerが検査を担当していましたが、2022年9月21日より株式会社ChromoS(CMS衛生検査所)が正式な日本エリアのMicroSort®「マイクロソート」検査機関となりました。
現在は、LIV Fertility Centerと株式会社ChromoS(CMS衛生検査所)は検査について技術提携を結んでいます。
⇒LIV Fertility Center HP(外部リンク)
⇒LIV Fertility Center MicroSort®ページ(外部リンク)
LIV Fertility Centerは、アメリカ生殖医学会(ASRM)、北米更年期医学会(NAMS)、欧州ヒト生殖医学会(ESHRE)、国際体外受精学会(IVFIS)、産婦人科学会 (FLASOG)の会員であり、体外受精、顕微授精、卵子保管などの不妊治療の専門医であるフランシスコ・ヴェレズ博士がメディカル・ディレクターを務めています。
また、培養学、男性病学、最先端IVF技術の豊富な経験を持ち合わせたチームが在籍しており、その分野にそれぞれ特化した知識と経験を持つスタッフが日々の検査と治療を担当しています。
LIV Fertility Centerは、米国内で不妊症に悩むご夫婦が治療を受けており、2015年には患者のほぼ半数が40歳以上になるぼど難易度の高い治療実績をもつ医療機関です。
LIV Fertility Center医療担当 DOCTOR
-
フランシスコ・ヴェレズ博士DR. FRANCISCO VELEZ
LIV Fertility Centerメディカル・ディレクター
生殖内分泌学および不妊症専門
フランシスコ・ヴェレズ博士は、LIV Fertility Centerのメディカル・ディレクターであり、体外受精、顕微授精、卵子保管などの不妊治療の専門医です。
女性及び男性の不妊患者に対し包括的な医療ケアを提供しています。 -
エドナ・アマロ博士DR. EDNA AMARO
LIV Fertility Center所属医師
内分泌学および不妊症専門
エドナ・アマロ博士は、全ての患者様を担当し、最も優れたケアを追求して医療技術を提供しています。 -
カーラ・マーティン培養士KARLA MARTIN
カーラ・マーティン培養士はLIV Fertility Centerの培養士リーダーです。
専門技術と経験を多く持ち、その優秀な実績には高い評判を得ています。
LIV Fertility Center施設写真 GALLERY
CMS衛生検査所 施設写真 GALLERY
検査概要及び費用
検査名 |
MicroSort®「マイクロソート」 |
---|---|
検査開発機関 |
Genetics & IVF Institute(Virginia, USA) |
技術協力機関 |
LIV Fertility Center(Nuevo Vallarta, Mexico) |
検査実施機関 |
株式会社ChromoS(CMS衛生検査所)【MicroSort Japan】 |
産み分け確率 |
※米国での1500件以上の追跡調査による結果 |
精子分類精度 |
|
マイクロソート後の妊娠率 |
セルフシリンジの場合:自然妊娠と同程度(30%程度) |
検査種類及び価格 |
MicroSort®「マイクロソート」:498,000円(税込) ※お申し込み後、お支払いが行われないまま期限を過ぎてしまった場合、お申し込みはキャンセルとなります。 ■ 精液の提出は2回となります。 1回目のご提出分は弊社にて凍結保管し、2回目のご提出分と合わせてMicroSort®「マイクロソート」を実施いたします。※MicroSort®「マイクロソート」は東京のCMS衛生検査所内で実施するため、2回とも大阪の弊社施設にてご提出いただく場合は、どちらも一旦凍結した後に東京へ送られMicrosoft®「マイクロソート」を行います。2回目を東京にてご提出いただける場合は、2回目の分は凍結せずに実施することが可能です。 ■ MicroSort®「マイクロソート」後に凍結される精子は、平均的には2個程度に分割されます。(※ただし、検査前の精液の状態や予定している妊娠方法によっても変動するため、2個より少ない可能性もあります。) ■ 費用には、下記の内容が含まれております。
※上記費用には、MicroSort®「マイクロソート」実施後の精液のご自宅や医療機関への輸送費用も含まれています(ご自宅への輸送は3回まで)。 ※【本番検査用】精液を弊社にお持ち込み頂く際に必要な交通費や宿泊費用等は含まれておりません。 【2回目割引】MicroSort®「マイクロソート」:323,700円(税込) MicroSort®「マイクロソート」のご利用が2回目以降の方には、上記のサービス内容を35%割引の価格(323,700円)でご提供いたします。 |
お支払いについて |
お申し込みから14日以内のご対応をお願いしております。 |
キャンセル料について |
検査キット送付前:キャンセル料0円 検査キット送付後:キャンセル料1万円(税込) 感染症検査完了後:キャンセル料1万円(税込) MicroSort®用精液お預けから7日以内:キャンセル料3万円(税込) MicroSort®用精液お預けから8日以降:キャンセル料100% (※MicroSort®用精液2回目をお預けした以降は、1回目のお預けから7日以内の場合でもキャンセル料100%となります。) ご返金日:ご返金についてはキャンセルのお申し出の翌月末日となります。 |
検査概要資料 | |